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2019/01/25

新説「サプライサイド限界説」を提唱してみる。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 最近、「安心社会」問題「工場文化」問題をテーマにして、色々とブログを書かせて頂いていますが、今回は、「新説"サプライサイド限界説"を提唱してみる。」と題して、また、駄文を生成してみようと思います。



 さて、先日、こんなモノを見つけました。


 結構、インパクトがある記事かと思いますが、これは「造ることが目的化していた。それに気が付いた。」ということでしょうか?確かに出だしでシェアを握りたいというのはあると思いますが、


 と、もう、スマホのシェア争いも終わっているようなので、「未だに、自社製に拘るの迷惑でしかないよね。」ってことだと思いますが、それに気が付けて、軌道修正できる企業も少ない気がします。

 そういうこともあってか、最近は、

  • Windows部門「格下げ」は当然のワケ、
    マイクロソフトが目指す先はどこか
    連載:米国経済から読み解くビジネス羅針盤 |ビジネス+IT
    https://www.sbbit.jp/article/cont1/34797

 みたいなことになっていますが、

 その結果が、


 なんでしょうか。

 確かに、昔(、特に2005 - 2015年位の一時期)は、M某社のリリースするプロダクト、大概コケてて、ソレのサポート・エンジニア担当だった某弊も、ちょっと厳しい時期が続いていた気がします。

 しかし、最近は、クロス・プラットフォームのインフラストラクチャとサービスの展開によって、すっかり息を吹き返し、そういうポジションの人も(勝ち馬に乗ろうと策を弄していてはダメですが)自力があれば、生き易くなって来たんじゃないか?と言う気がします。

 まさに「全ての人や組織を助けることが使命」ですね(?)

 「自社製に拘らず、コミュニティを味方にして、デマンドサイドの問題解決に注力する。」という上記の話、冒頭に、最近のテーマは「安心社会」問題と「工場文化」問題と書きましたが、この解決策とまでは行かないにしても、改善策ぐらいにはならないでしょうか?

 私も、この問題は「安心社会 → 信頼社会」、「工場プロフィット → 営業プロフィット」へのシフトで少しは改善する気がしています。そして、どうやったらそういうシフトが実現するか?ですが、色々と、インターネット上の情報を探してみると、

 クルマをつくるためのジグもデジタルデザインできるようになってゆく。ラインが自動化されロボットが導入されるとアナログ要素は極小になってゆく。人間の能力に依存しなくなってゆくと、”安くする知恵”があるほうが勝ちます。...経済が凋落したのは、そして、その低落の谷間から抜け出せないでいるのは心理的には無論このconfidence(信頼)が失われてしまったからで、あたりまえだと思うが、経済を再建したいと思えばどうすればそれが再び獲得できるか考えないと仕方がない。...人間として過ごせる「時間」だけが、社会のconfidenceを生み、経済再生のドアを開ける。


 ...とあり、これらの情報を統合すると、「信頼社会の中で、お互いがどのような価値を交換できればWin-Winの関係を築けるか?」を考えることが重要だと思うのですが、前々回のDevOpsの例を一つとっても、まだまだ、「安心・信用を訴求力にして、生産リソース(≒ 工場であったり、マネジメント・システムであったり)をどうやって高く売るか?」と言う発想が抜けていないように思います。

 しかし、幸い、昨今、顧客(デマンドサイド)と協創しないと、
  • プロジェクトが立ち上がらない。
  • 仕様も意思決定されて行かない。
 と言ったような事態に直面しつつあり、このシフトは、世の中のトレンドと言う形で少しづつ進んでいくのだと思います。

 これが、私の思う「サプライサイド限界説」で、

 要約すると「デマンドサイドに立って色々と組み立てないと、サプライサイドの理屈に付き合う事になって、色々と辛ドイくて厳しくなって行くよね。」という話です。

 そして、コレを、OSSのコンテキストで言うと、「OSSのプラットホームのサポートだけでなく、能率と効率の両面の生産性を高めるようなコトを考えていく必要があるんじゃないか?」と思っています。



 如何でしたでしょうか?参考になるか解りませんが、私は上記をベースにして今後のプランを検討したいと思います。

 某弊プロジェクトのv3.0では、

 「信頼社会の中で、お互いがどのような価値を交換できればWin-Winの関係を築けるか?」、「どのような施策を打てば、能率と効率の両面の生産性を高めるような価値を提供できるか?

 を考えて計画していきたいなぁ。
 と、現時点では思っています。

 まだ、v2.0も成功させていかなくてはならないので、内容は抽象的で具体的には未定ですが。今後、考えて段階的詳細化を行きたいと思っています。
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