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2019/08/14

ステークホルダーの主張の背景の見極めが重要かも。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 この投稿は、ココの続きなんですが、前回の投稿を執筆していて、

 「十把一絡げにするつもりもないけど、末端プログラマの愚痴って、それを真摯に受け止めてスタックさせていっても製品・サービスのニーズにリーチしない事が多い気がする。

 ...と言う事を思いました。

 実際、何かしらのdisりのような意見を頂いて、その意見を真摯に受け止めて改善しようと思っても、そもそも、意見の中身は改善提案でも無いですし、ディティールも無いので、何をしたら良いか、全く解らず(と言っても実際は、何もしなくて良いと言う事は解っている)。

 ...と言う事で、実際の案件でコアに使用しているユーザのQ&A以外の意見が、品質向上(Quality Improvement)に役立った事は一回もありません。なので、ステークホルダー・マネジメントなのか、共生マーケティングなのか解りませんが、何れにせよ、コレ等の主張の見極めが重要になるんじゃないか?と思います。



 以下、具体例を2つほど列挙します。

 例えば、前回は、最新アーキテクチャ(笑)
 の問題について書かせて貰いましたが、

 「それ、最終製品・サービスの付加価値になる訳じゃ無くて、単に、お前が個人的に新しモノ好きなダケだから...。

 と言う事かな...と。

 実際に、イノベーター理論、キャズム理論における、イノベーター、アーリーアダプターは新しモノ好きらしいです。アーリーマジョリティ以降の層は、実用性や安心感を重視するので、キャズムを超えられるのは、最低限、実用性のあるものなんだろうな。と思います。

 同様に、生産性10倍オジサンの問題などもあると思います。生産性、10倍オジサンの主張の問題は、

 「それ、最終製品・サービスの原価が低減できる訳じゃ無くて、単に、お前が個人的に早く帰れるダケだから...。

 と言う事かな...と。



 色々と振返ってみると、利用しているOS、開発言語やエディタ、インデントの話、フレームワーク、ライブラリ云々、趣味で話しているだけならイイですが、ユーザのニーズにリーチしないので、結局、製品・サービスに貢献しません。

 なんとなく、エンジニアには
 (、明確な用語の定義はありませんが)、

  • インカムを得るためのエンジニア
  • 原価としてのエンジニア
  • アウトカムを造り込むエンジニア

 が居るように思いました。

 「...で、この手の主張は、主に長年、原価としてのエンジニアに留まっている人から発せられるケースが多いように思います。

 エンジニアのキャリアパスは、原価としてのエンジニアを経験した後、インカムのエンジニア、アウトカムのエンジニアへと分岐して行きます。
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