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2019/11/27

ソフトウェアの生産技術と研究開発の歴史と、その融合。

Tweet ThisSend to Facebook | by:nishino
 前回、言及した、治工具開発にマーケティングや、プログラム・マネジメントの概念が導入されて来ている話ですが、この背景には「ソフトウェアの生産技術と研究開発の歴史と、その融合。」がある気がするので、日式的、ICT界隈史に合わせて以下、少々、書いてみましたので、ご検収下さい。



<1970以前>

「ハードウエア」と「ミドルウェアとUP」(おまけ)
※ UPは、某界隈におけるユーザ・プログラムの略称です。
※ 「ソフトはおまけ」伝説ですが、
  ・数年前に「ハードウェアはソフトウェアのおまけ」なんて記事も。
  ・某界隈では、昨今、製造業が連結から外されまくってたりしますね。

<1970年代>

  • 基本ソフト、ミドルウェア開発の領域は、ICT系の研究開発
  • UP開発プロジェクトへの技術支援の領域は、ICT系の生産技術

<1980年代>

なんかイベントが起きた。
  • 基本ソフト、ミドルウェア界隈:
    IBM産業スパイ事件の発生により、主体性が失われる。
  • UP開発界隈:
    日式的「IT土方」方式がグランドデザインされる。

<1990年代>

上記のイベント後。
  • 基本ソフト、ミドルウェア界隈:
    ・BTRONがスーパー301条の対象候補へ。
    ・更なるプレゼンス低下とオープン化が進む。
  • UP開発界隈:
    統合CASEツールとか、かなり迷走。

<2000年代>

オープン化が進み、垂直統合型事業は劣勢に。
  • 基本ソフト、ミドルウェア界隈:
    オープン系がデファクト・スタンダードに。
  • UP開発界隈:
    IDE - RADの登場により、統合CASEは衰退。

<2005前後>

オープン・アーキテクチャの隆盛により「担ぐ系」へシフト。
  • 基本ソフト、ミドルウェア界隈:
    担ぐ系にシフト、仮想化技術 → クラウドの登場。
  • UP開発界隈:
    ツール類の仲介業位しかやること無くね?状態に。

<2010前後>

さらなるOSSの隆盛(ビジネス上でもエコシステム形成が重要に)。
  • 基本ソフト、ミドルウェア界隈:
    従来型のハード・ソフトの切り離し → クラウド + OSSにシフト。
  • UP開発界隈:
    ツール類は、ほぼ、コモディティ&OSSになり仲介不要に。
※ 皆、コモディティ&OSSにスタックするダケの悲しい存在になる。
  ...が、それを自覚するのは、もう少し後になる。

<2015前後>

仮想化の次に、
ソフトウエア・デファインド(Software-Defined)系が隆盛し、
ミドルウェア界隈と、UP開発界隈の垣根が徐々に無くなってきた。



 ...と言う感じじゃないか?と思います。

 私の入社当時は、上記の「2000年前後」辺りだった気がします。前述の「スタックするダケ」じゃない「Open棟梁」が開発されたのは、「2005年前後」~「2010年前後」の間位だった気がします。

 振り返ってみると、IDEの隆盛後、ワリと早いタイミングで、開発ができたな。なんて思ったりします。

 ちなみに、Open棟梁の中で、IDE+テンプレート+パッケージ方式の導入が完了したのは、2016年度末で(.NETのパッケージ・マネージャーであるNuGetは2010年に登場)、Linux対応は、2018年中頃だった(.NET Framework の Linux対応版である.NET Core 1.0は2016年に登場)ので、業界的に、新技術への追随する足が、昔と比べて速くなってきている気がします。

 まぁ、上記の軌跡を見ても、日式の現状は已む無し(誰も責めることは出来ない)と言う気もするので、これから先は、良い日式的ICT界隈へ変貌を遂げる事が出来たらイイんじゃないでしょうか?なんて思います。
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