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2021/11/05

御社のプログラム・マネジメントがダメな理由(オチ)

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 2021/10/18から、過去五回に渡って、何故、プログラム・マネジメントがバズ単品の暗礁に乗り上げてしまうのか?と言う事を考察してきましたが、結論が出たので、今回、コレを書いて行こうと思います。

 端的に言うと、

 ソリューションを土台にしたSIerの事業構造的に、デコンストラクション(≒ オープン・アーキテクチャのビジネス・モデル)上のスコープが広い(絞れてない)から。

 だと思います。

 そして、

 歴史的な経緯で言うと、元々、ソフトウェア開発会社、SES企業、販社上がりのSIerが多く、レイヤのスコープ的には狭かったモノが、昨今、購買代理業者の方向に、スコープが広がったにも関わらず、自身のバリュー・チェーンに対する「認識」を当時から変えずに来ているため。

 と思われます。

 この分析の参考になった情報元に「ものづくり太郎チャンネル」があります。其の中で、以下の動画が特に参考になりました。


 この話、色々分析してみると、キーエンスはデコンストラクション(≒ オープン・アーキテクチャのビジネス・モデル)のコンテキスト上で言うと、ファブレスではあるようですが、全レイヤ(企画・開発から営業まで)をカバーしていて、BEとFEがフラットに情報共有するとか、恐らく、多くのフツーの企業では出来ていないことを実現していて、全く参考になりません。だだ、プログラム・マネジメントが最も有効に機能しそうなのは、ある意味「夢のような」こう言う企業のように思います。

 ただ、繰り返しますが、フツーの企業では全く参考にならない、と言うか、その「夢のような~」を実現するために「知的体育会系が知的ルーティーンをマシンのように繰り返したり」する必要があるので、

「フツーの企業(フツーの人の集団)ではどうすればイイか?」

 と言う話なんですが、恐らく、

  • BEはマーケティング・サイドから攻めて、
  • FEはソリューション・サイドから攻めれば

 良い気がします。

 そして、其の擦り合せを何処かで行い(カジュアルなのは、BEからの情報発信にFEが引っ掛かる件数で評価する等が考えられる)、合わせて、プログラム・マネジメントの意思決定を行う上で、意思決定サイドに、自社のバリュー・チェーンを再考して貰えれば良いのでは?と思います(これで、機能していない状態と比べると、だいぶ良くなると思いますが、これでも、擦り合せで調整が入ったりすると、キーエンスと比べたら全然、無駄が多いですね。)。

 まぁ、プログラム・マネジメントの計画フェーズの能力が ≒ 企業の能力(価値を創出する能力)とも言えると思うので、時間が掛かると思いますが、それは、企業文化を変える努力なのでショウガナイと思います。


 ...と言う事で、過去五回に渡って言及した、「プログラム・マネジメントにおけるバズ単品問題についての考察」は、以上になります。
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