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2018/11/09

産み出す価値をペイラインまで上げる。と言う話。

Tweet ThisSend to Facebook | by:nishino
 以前、「ペイライン上げたらなんもできなくなるので下げる。と言う話。」というタイトルで「省力・省人・少人化による、コスト削減」についての投稿を行ったので、今回は、「産み出す価値をペイラインまで上げる方法」について投稿をしたいと思います。

 某弊、自ら手を動かすことで問題解決をするナレッジワーカーとしての「プログラマ」を自称していますが、ナレッジワーカーがやるとしたら原価意識では無い気がします。

 原価意識というのは ≒「アーンド・バリュー・マネジメント(EVM)」だと思いますが、ナレッジワーカーのアクティビティは1人 / 1ヶ月 / 1人月の世界なので原価がそれほど積み上がらないこともあり、原価管理すればイイという話ではなく、また、その割に、手駒の多いPMと比較されることもあり、成果未達があり得るので管理するなら管理内容は別にする方がイイかと思います。ナレッジワーカーの仕事は結果の評価も、指標に何を使用するか?など、難しいものがあるかと思います。

 では、どうすればイイか?という話になりますが、原価意識(原価管理)ではなく、ペイライン意識ではないでしょうか?産み出す価値をペイラインまで上げる必要があります。しかし、ナレッジワーカー、識者の「知識」は、部分的には調達可能なので、「スタックすることで生産性を向上して差別化」するか、若しくは、「知識範囲を広くして脳内の広い帯域幅で差別化」するか、する必要がある気がします。

<1. スタックする>

 プロジェクト・マネジメントで言うと、自分の知らない分野では自分が実際に手を動かして関与出来る余地がないので識者(チームリーダー)を介してコントロールする、PMPで言う所の「ツールと技法」に「専門家の判断」があります。

 プログラミングで言うと、例えば、fido2-net-libを使用する際に、FIDO2 (WebAuthn)の仕様自体は知る必要があるし、ライブラリ側の品質も知る必要がありますが、実装レベルは、それがパッケージ・マネージャー経由でブラック・ボックスでスタックする。となります(この例えは、ライブラリをjose-jwt、仕様をFinancial-APIにしてもイイ)。

 双方とも、スタック(≒委譲)することにより大幅に生産性を上げることが出来ます。また、丸投げではなく、適切に遂行する場合、信用調査から管理まで、エフォートも大きいので、結果も出やすい手法です。また、スタック段数などは評価の指標にもなるかもしれません。

<2. 知識範囲を広くする>

 プロジェクト・マネジメントで言うと、PMBOKガイドの「プロジェクトマネージャの役割」に「知識とスキル」という項目があり、そこで、「プロジェクトすべての役割は求められていないが、プロジェクトマネジメントの知識、技術的知識、理解、経験を有すること」と記載されています。

 プログラミング、と言うか技術的に言うと、例えば、以下のような、昨今、重要性の高い技術を一通り知っておいたほうが、優れたソリューションの設計・開発を可能にすることができるように思います。


 こちらも、同様に、双方とも、脳内の広い帯域幅で処理することにより大幅に生産性を上げることが出来ます。また、沢山勉強する必要もあり、エフォートも大きいので、結果も出やすい手法だと思います。評価の際には、上記のような技術マップを合わせて参照するとイイかもしれません。

<3. 組織化する>

 さて、最後に「組織化なんて、一体、どうやったらイイんだろうか?」という話です。が、何故これが「?」かと言えば、個人的な経験則で、歴史的に「エンジニアを組織化して上手く機能させている事例を見た試しが無い。」ためです。

 ...一応、アイデアとしては、技術者は指示されるのが嫌いなので、放し飼いで、各種OSSへのコントリビュートや、各種技術情報の開示をするエンジニアを増やしていけば、それに合わせて、使えるモノも増え、これを使う形でスタック(≒ 組織化)していけるんじゃないかなぁ?などと思っています。

 まぁ、しかし、現状、全然、後に続く人が出てくる気配が無いし、最近使用したOSS(BouncyCastlejose-jwtfido2-net-lib)も日式 or 某承の成分はゼロなので、「ホントに皆んな、ちゃんと仕事してんのかなぁ?」と、疑ってしまいますが、まぁ、継続的に、そういう人を探して、開示方法のノウハウなんかを共有していければイイかな。なんて思っています。
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