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2019/08/29

某ペイの件でPPIDが話題になっていたので調べてみた。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 前回(... ココ)の続きになるんでしょうか?今回は、某ペイの件で若干話題となった「Pairwise Pseudonymous Identifier (PPID)」について調べてみました。


 PPIDは、OIDCやSAMLの仕様中にもあって、夫々、Pairwise(OIDC)、Persistent Identifier(SMAL)などの用語で説明されています。この仕様を読んでいるので、存在は知っていましたが、現状、某弊、汎用認証サイトで未サポートだったりします。

 ...で、結論としては、サポートはあったほうが良い。と言う事です。しかし、どちらかと言えば、この派生の、sub=email問題の方が大きく、

  • フリーメール等が許容される場合
  • Hybrid-IdPを構築する場合(厳密にID連携する場合)

 ...は、useridのクレームも返すベキで(現時点でuseridスコープでuseridを返す実装がある)、コレに対して、Pairwiseを実装すれば良いだろうと思います。

 (通常は、トークン検証が済めばアプリケーションにログインして良いが、2つのUserStoreのIDを関連付ける、ID連携の時は、トークン検証後、ローカルuseridと連携useridを紐付ける必要がある)。

 一応、Microsoft、Google、Facebook、Twitterアカウントでの外部ログインを行うOwin.Security系ライブラリでは、useridを使用してるのと、過去にHybrid-IdPを構築したケースでは、useridを使用してるので問題は無いです。

 ...が、汎用認証サイト同士のHybrid-IdP実装には一部修正した方が良い点がありそうです。...と言うことで issue を登録しました。


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