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2020/03/11

SES or 販社 → SIテンプレ → SES or 販社 → 配管工 or ?

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 最近、機会があれば、「SIテンプレはオワコン。」的な事を言っていますが、SIテンプレの問題は、「営業 → SE → インフラ構築 / パッケージ開発」と言う事業体制が、フィー、カスタマイズなどのための拡販活動を目的化してしまうので、ベネフィットの創出が出来なくなり、次第に、競争力を失っていくタメだと思います(私は、このようなケースを、所々で「サプライサイド都合」と呼んだりします。)。

 実際、汎用業務系と中小規模のSIテンプレは、ソフトウェア・パッケージ や SaaSに押されて死ぬフェーズに居ると思います。

 ...で、オワコンになって、次を考えた時に、SIテンプレ以前の「SESや販社」に戻る。みたいなことを考えてしまうのですが、「SESや販社」として専業特化してやっている会社もあり、強みも無い中で、この御時世を生き残るのって、なかなか難しいですよね?


 SIテンプレって参入障壁が低かったのか、色々と調べてみると、SIテンプレ社の原型は、「SES社や販社」であるケースが多いように思います。話を聞くと、

 「ソフトウェアはハードのオマケ時代に Microsoft Access で造った業務アプリケーションを、そのままシステム化してSIテンプレにしたのがきっかけとなって今の事業が始まった。

 みたいな話で、「あー、確かに、それは、敷居が低そうだね。」みたいに思ったりしました。


 ...じゃあ、世間は、どういうことを考えているか?なんですが、リサーチしてみると、案外、「配管工プロダクション」(IT芸人事務所的な意味で)を運営している会社が増えてきているように思います。

 従来型のSESですと、大規模な労働集約型案件に、要員を出すような事業形態ですが、配管工プロダクションは、テクニカルな作業に人をアサインするような感じですね。

 しかし、ある意味、配管工プロダクションもレッドオーシャンなので、SIテンプレをイキナリ、SaaS化。...は、厳しいだろうと思うので、先ずは、KPIをノンカスに設定して頑張ってみたらどうだろう?みたいなことを考えたりしますが、まぁ、それができるなら、このタイミングでソレを始ると言う事は無いのかも知れません。

 纏めると「KPIの設定をミスると、進むベキ方向を誤るよ。」と言うオチ(にしかなりませんでしたが、読み返すとちゃんとオチてるな...と。)。
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