以前、「
PMPを取得した。」という話をしましたが、PM認定という制度のために取得したのをすっかり忘れていて、今更、PM認定の申請資料を作ったりしました。私の場合は、大規模プロジェクトのQCD向上を技術的に支援する。と言う事は多々あるのですが、大規模プロジェクトのQCDにPM的にコミットする。と言う事は殆ど経験が無いです。
...が、最近、流行りのアジャイル的に
「
段階的詳細化により、開発項目に優先度付けを行い、スコープ / スケージュール / コストの合意形成し、有効な機能(優先度の高いスコープ)を、プロジェクトのQCDの範囲内で達成した。...辺りが売りではあるなぁ。」
などと思いながら、申請資料を作成したりしました。
そこで思ったんですが、翌々考えると、
「エッスアイの研究開発系でまともにPMやれてるケースって少なくないでしょうか?大体、技術ウォッチャーで裁量得てもBuzzに突っ込んで死ぬ(成功プロダクト 0)みたいなことになってやイナイでしょうか?」
なんて思ったりしました。
<参考>
近年、私が、討究した感じでは、研究開発系では、
「(1)ベネフィット創出について、ある程度の確度を持った状態から、(2)ポートフォリオ → プログラムとブレークダウンし、ある程度マーケットインした雰囲気を醸し出しつつ予算認可を受け、(3)次いで、アジリティの高いプロジェクト運営によって段階的詳細化を地に足付けた状態で遂行する。」
と言う感じのプログラム・マネジメントが「ハマる。」というのが明確になりつつあるんですが、そう言うの殆どやれてる人を見ないんですよね(と言うか、プログラム・マネジメントという言葉も殆ど聞かない)。
多くの「予算認可され易いBuzzリサーチ」のケースでは、(1)の段階で確度が低く、(3)の段階で地に足つかない。...という感じになるかと思います(企画品質が低けりゃ、後工程をいくら頑張っても全て駄目だよねという話)。
...と言う事で、昨今、私の取り組みの範囲では、治工具開発にマーケティングや、プログラム・マネジメントの概念を導入され始めているのですが、この背景には「ソフトウェアの生産技術と研究開発の歴史と、その融合。」がある気がするので、次回は、この辺の歴史について踏み込んで行きたいと思います。