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2018/10/29

OSSへのコントリビュート(貢献)について再考する。

Tweet ThisSend to Facebook | by nishino
 以前の「解決すべき問題に向けテクノロジという手段を選択し前進しているか?」と言う投稿にも書きましたが、フロントエンド、OpenID(OAuth2 / OIDC / F-API)、DevOps(CI/CD, テスト自動化)、IoT / AIなど、ヤルことは増える一方ですが、「ペイライン上げたらなんもできなくなるので下げる。と言う話。」と言う投稿に書いたとおり、少数精鋭を維持していると言う事もあり、残念ながら、全部やれる程の進捗は無いです。

 さて、最近、以下の情報が出回りましたが、

<参考1>


 「近年は、異なるモノの見方や経験がぶつかり合うことで、そこにイノベーションが生まれるなど、同質性より異質性が重要になった事もあり、大手企業的にも終身雇用は崩壊しつつある。」とのことで、

<参考2>


 厚生労働省が、「副業解禁の促進に関するガイドライン」を作成するなどの動きもあるようです(その裏には、昇給難、労働力不足、採用難、人材流出などがあるらしい)。

<参考3>


 そう言えば、大手企業のリストラなんかも、昔と比べたら、割とよく聞くようになりました。そのためか、最近の若い子の話を聞くと、確かに、転職をポジティブと捉えている人が増えている気がします。

 こう言った動きに対して、コミュニティ側としては(、現在のOSS開発は企業で資産計上をしているのですが)、「コミュニティとしてスタック(積上)した方が、企業や社会に対して価値を提供できるんじゃないか?」と思っており、企業には、「OSSの業務時間外の個人開発」に対して、

 「技術系イベントへの参加や技術書の読書と同様に、
業務としてのOSS開発を強制することはありません。

 ...と、確実な約束をして貰った方が、結果的に、企業は「CSR(企業の社会的責任)」を果たすことが出来ると思うのですが、如何でしょうか...?

 もうチョット直球を投げると「裁量労働制の中での結果の出し方」ってミッションや芸風によりますが、自分の場合、

 「アクティビティの内訳は、勉強(社外技術情報4割、OSS貢献3割)、純社内サポート2割、雑用1割ぐらいですが、上記の"勉強"の範囲で事業貢献やミッション達成も十分にあり、拘束時間はあまり無い。

 みたいな感じなので、

 「OSSの資産計上ってもう、要らないんじゃないの?言うたら、個人の勉強ですよ。転職しても生きる訳だし。

 なんて考えたりしています。

 逆にそうなって貰わないと「給料も払えんケド、勉強もするなよ。」って話になる気がしますし、そうなってしまうと「企業の価値ってなんなんだろうか?」という話になりかねません。

 本件の行方がどうなるか、これは、非常に興味深いので、今後を楽しみに見守りつつ、必要に応じて、提案を行っていきたいと思います。
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